ガンプラは素組み無塗装でも十分に楽しめますが、塗装をして更にリアルに仕上げたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
ごく一部の色はクレオスからガンダムカラーとして缶スプレー等が販売されていますが、実質的には塗装しないかエアブラシで塗装するかの二択の状態です。
今回の記事では、これからガンプラ塗装を始めたい方のために、おすすめのエアブラシ(ハンドピース)をご紹介いたします。
エアブラシ塗装のメリット
ガンプラをエアブラシで塗装するメリットは主に以下の3つではないかと思います。
- 筆塗りでムラなく綺麗に塗装するには熟練を要し、且つ限界があるが、エアブラシを使えば誰でも簡単に美しい塗装をすることができる。
- ガンプラの塗装色のほとんど全てが複数の色を混色するように指定されているが、エアブラシなら自由に調色した色をスプレー塗装することができる。
- エアブラシを使えばグラデーション塗装ができる。←実はこれが一番のメリット
例えばこのズゴックとザクは黒立ち上げのグラデーション塗装をしていますが、こんな塗装を可能にしてくれるのがエアブラシです。
初めてエアブラシを導入する際の留意点
エアブラシを使っていく上で、ランニングコストは塗料代しか掛かりませんが、決して安くはない初期投資と塗装環境の確保が必要です。
- コンプレッサー・ハンドピース(エアブラシ)・レギュレーター・塗装ブースを揃える必要があるので、それなりの初期費用が発生する。
- これら一式が置けるスペース(机)と排気用の窓が必要。
- スプレー塗装をすると、塗装ブースで排気をしても多少のシンナー臭が発生するので同居家族の理解が必要。
すでにエアブラシを持っている場合
現在すでにエアブラシを使われている場合、ハンドピースの口径は何ミリでしょうか?0.5ミリをお使いでしたらベタ塗りには全く問題はありませんが、グラデーション塗装はかなり難しいと思います。
私はカーモデルも作っているので0.5ミリのハンドピースも持っていますが、ガンプラのグラデーション塗装がやりたくて新たに0.3ミリを追加で購入しました。
エアブラシ塗装に必要な道具
前記しましたが、エアブラシ塗装に必要な道具一式は下記の通りです。
コンプレッサー
ハンドピースに圧縮した空気を送り込む装置で、長時間連続稼働ができる耐久性の高さが求められます。
ハンドピース
塗料を噴射する部分で、グラデーション塗装をするには口径0.3ミリ、もしくは0.2ミリが必須です。
ベタ塗りしかしないのであれば0.5ミリでも構いませんが、0.3ミリを持っていればどちらにも対応できます。
レギュレーター
吹き出し圧を調整する機器でコンプレッサーとハンドピースの中間に取り付けます。
グラデーション塗装をする場合はエア圧を下げなければならないので必須です。
塗装ブース
塗料の飛沫とシンナー臭を屋外へ排出するために必要です。
ガンプラ塗装におすすめのエアブラシシステム
エアブラシ関連商品は実質的にクレオスとタミヤの二択ですが、私はエアブラシはクレオス、塗装ブースはタミヤの製品を使用しています(あまり聞いたことの無いメーカーの物は、アフターメンテナンスと耐久性の面から避けた方が良いかと思います)。
私が使っているコンプレッサーは2018年に購入したクレオスのL7です。
使っていて壊れる気配すらありませんが、L7は最近品薄気味なので長期欠品している場合は弟分のL5でも十分かと思います。
ハンドピースは同じくクレオスのプロコンBOY PS289 WA プラチナ 0.3mm Ver.2(ダブルアクション)を使っていて、細吹きから面吹きまでオールラウンドにこなしてくれます。
もし初めて購入されるのであれば、単品で揃えるよりもハンドピースからレギュレーターまで付いたセットの方がお得です。
塗装ブースだけはタミヤのツインファンを使っています。
こちらに詳しく記事にしていますので、よろしければご覧ください。
この記事のまとめ
ガンプラだからと言って何か特別なエアブラシがある訳ではないのですが、いつかはグラデーション塗装にレベルアップをとお考えでしたら口径0.3ミリのハンドピース(ダブルアクション)が必要です。
HGやRGしか作らないのであれば0.2ミリという選択肢もアリかと思いますが、MGを塗るのはかなり辛いかもしれません。
ベタ塗りだけでしたら、広範囲の塗装が得意な0.5ミリのトリガータイプという選択肢もあります。
0.5ミリはカーモデルやミリタリーモデルなど広い面積を吹くのに向いているので、ガンプラに限らずいろいろなプラモデルを作ってみたい方は検討しても良いのではないでしょうか。
以上、ガンプラの塗装におすすめのエアブラシのご紹介でした。エアブラシを使い出すとやみつきになりますよ(笑)